白い犬とワルツを
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定価 : ¥ 580
販売元 : 新潮社
発売日 : 1998-02 |
冒頭は、映画の主人公・仲代達也をイメージして読んでいたけど、同窓会の会場に入るのをためらうシーンからは、将来の自分自身を見ている気がした。ボクは将来、「白い犬」を見つける事が出来るかなぁ。
「大人の童話」とか「大人のメルヘン」とか言う宣伝文句を見ると胡散臭く感じるけど、アメリカンな文学ってこーいう雰囲気の作品が多い気がする。イメージ。「清濁併せのむようになってこそオトナだ」って風潮が強すぎるのかね日本は、だからこそ60〜70年代の南部アメリカといういかにも真っ正直な「古き良きアメリカ」の物語を見ると、「心が洗われる」ような気になるのかもしれないなぁ、なんて。
頑固なおじいさんと、昔ながらのおばあさん。
(あそこまで頑固な人はどうかと思いますが、)
年老いてからも、どちらかが亡くなってからも、
お互いに必要な存在。
私はそういう夫婦に憧れています。
プロポーズをした日が我が人生最良の日だ、と言い切れる
サムもステキだし、そんなサムと一生を添い遂げたコウラも
本当に幸せだったと思います。
この本は映画化されていて、先日たまたま教育テレビで放送されていたので
見ましたが、これもとっても良かったです。
レビューは賛否両論ですが、私は一読の価値あり、と思います。
妻を失ったことのつらさ、しんしんと響いてくるような孤独感。心配してあれこれと世話を焼いてくれる子どもたちは、ありがたくはあっても妻の不存在を埋めてはくれない。そんな中で、いつのまにかそばにいるようになった犬は、老人にとって心安らぐ貴重な相棒だっただろう。実在するものか自分だけに見える幻かは関係ない。その白く暖かい生きものが自分に寄り添ってくれているのは真実だから。
人生の終わりに最後の日記を書いたなら、この老人は「とても幸せな、満足のいく人生だった」と記したことだろう。そして、妻や子どもたちの姿とともに白い犬のことも思い浮かべたに違いない。
妻に先立たれ、孤独を持て余す男の姿。本人は、そんな状況を普通に過ごしているだけである。しかし周囲は徐々に彼の正気を疑い、能力を訝しがる。いくら気をかけてもらっても、妻以外に彼を癒してくれる存在はないのだ。孤独に耐え、孤独を克服して安らかに暮らす男と、戸惑いつつ、賑やかながらも暖かい周囲との触れ合いが心にやさしかった。
加えて、牧歌的なアメリカの田舎も雰囲気が出ていてよかった。目の前に状景が浮かんでくる様だ。
はっきり言って、今まで読んできたどんなファンタジーよりも泣けた。 ファンタジーにつきものの、『ええっ!?』という強引な展開はまったくなく、ストレスを感じるどころかどんどん癒されていった。 ほんとうは、星6つ。でもないから(笑)、星5つ。
と思わせてくれる小説です。
家庭円満は全ての幸福につながります。
こーんな円満夫婦ばっかりだったら、世の中は平和で戦争も起きないんだろうなぁ。